Reborn-Garden

RebornGardenは、フィギュアスケーター安藤美姫と仲間・サポーターによる東日本被災地そして困難の中におられる方々への支援活動です。共に成長できたらと願っています。

   

国際地域女性アカデミーオープンフォーラム 石本めぐみさん 安藤美姫対談

 

3月10日~12日。国連防災会議(於:宮城県仙台市)に先駆け、世界中で草の根地域活動をリード
する女性たちが宮城県南三陸町で一同に会し、東北被災3県(岩手・宮城・福島)の次世代を担う
女性たちと交流し、研修が行われました。
そしてその成果発表が、最終日12日の「オープンフォーラム」で、主に南三陸町のお客様をお招きし行われました。その中で、国際地域女性アカデミーin Tohoku の実行委員長(特定非営利活動法人ウィメンズアイ代表理事)の石本めぐみさんと安藤の対談が行われました。石本さんと安藤の対談は、本Reborn Gardenに続き2度目です。


「この国際地域女性アカデミーで皆で話し合ってきたこと。
全ての根底にあったのが、コミュニケーションなんです。」石本


石本めぐみさん

石本:安藤美姫さんと初めて会ったのは1年半くらい前です。対談の企画で、その時は安藤さん
   から私たちの活動を紹介して頂くということで。
   美姫さんの印象って、自分の考えていることをはっきり伝えられる人だなぁって思いまし
   た。思っていることを伝えるって、言いたい事だけを言うのではなくて相手に伝わるよう     
   に言うことがむずかしいと思うんです。
   この国際地域女性アカデミーで皆で話し合ってきたこと。
   全ての根底にあったのが、コミュニケーションなんです。自分の思っていることを伝える
   こと。口に出来る事。それが大切なんですけど美姫さんはそれが出来る人だなぁって思っ 
   て。今回、ここ南三陸町にぜひ来て頂けませんかとお声かけした次第です。
   美姫さんには、今日行われた研修の場にも来て頂いて、そんなに長くはいられなかった
   んですが、みんなの話している様子はどうでしたか?


「アカデミー(研修)では、良いエネルギーを感じていました。」安藤 

安藤:地域によって出てくる課題は、はっきり違うんだなと思いました。私も岩手・宮城・福島
   3県に足を運んで、目で見て課題が違うんだなというのは一目瞭然だったのであまり衝撃
   ではなかったんですけど、ここまで違うんだなと再認識できました。そして私自身もこう 
   いうふうに話す場、みなさんと話をさせて頂き、いろいろな人が集まって、いろんな意見
   が出ることによってもっと大きな力になりますし、もっと大きな視野が広がり、私もアメ
   リカなどに行っていろんな国の人たちと接することによって視野が広がったのと同じよう
   に、この方たちは自分たちの地域の為だったり、子どもたちの未来だったり、復興への心
   いきだったり、真剣に取り組まれているんだなと思いました。
    そして、今回は世界7か国からいらしていて、そんな素敵な機会をこちらで開催される
   めぐみさんは本当にすごいんだなと。
    ただただ、良いエネルギーを感じていました。

  
「美姫さんはなんで臆せずはっきり言えるんですか?」石本

「アメリカに行った当初、あなたは何を考えているかわからないから・・・怖いっていわれたんです。」安藤

石本:今日はなんか褒められすぎて恐縮なんですけど(笑)。今回の企画が上がったときに最初
   に南三陸町役場に相談に行って、”ほんとうに町として協力します!”と町長はじめみなさ  
   んに言って頂き、町で私たちとご縁がある活動している女性たちもみなさん協力的で、お
   もてなしの料理を作って持ってきてくれて、どこに行っても全面的に私達をサポートして
   くれたので、南三陸町でこんなに素晴らしい研修会ができました。
    そこで、安藤美姫さんに質問なんですけど、私の印象では、ちゃんと伝えたいと思って 
   いても口に出来ないとか、人前ではしゃべればないなと。皆が一堂に会している場では
   なかなか自分の意見が言えないっていうのがあると思うんですけど。美姫さんはなんで
   臆せずそういうふうにはっきり言えるんですか?


安藤:私自身は日本で生まれて日本育ちですし、19歳まで英語も出来なかったんですけど、日
   本の歴史だったり文化だったり・・・まずは、女性が声を上げれない。そういう文化がま
   だまだ根強くあると今でも感じるんですけども。人間ってやはり、感情があってパーソナ
   リティがあってキャラクターがあって、ひとつひとつ見るものに対して違った意見がある
   のは当たり前なのに、日本はまだ右に倣えっていう部分があるなって、10代の時に感じ
   て、いろんな取材を受けている時に、やはり自分の感情や思いを押し殺してあたりさわり
   のないように皆さんにお話をさせて頂いた時があって。でもそれって自分じゃないなと思
   った時にアメリカにトレーニングの拠点を移して、コーチはロシア人で、日本語なしの生
   活が始まって、最初はホテルに引き籠ってしまったり、同じメニューをいっぱい食べて・
   ・・。その中で伝えようと思える時があるんですよね。必要な時って。コーチに”あなた
   トップスケーターなんだから通訳なしでインタビューを受けなさいと言われたのが、他の
   言語を頑張ろうと思ったきっかけで、それから少しずつ(同じ指導をうけている)メンバ
   ーとも話すようになりました。想いを伝えるって大切な事だなとアメリカに行って再認識
   しました。パーソナリティ?アイデンティティ?がないことによって私自身すごくショッ
   クを受けたのが、あなたは表情もないし、自分の考えもないし、何を考えているか、何を
   感じているかわからないから、怖いって言われたんです。自分の意見がないのねって。自
   分は日本ではある方だったので、すごくそれがショックでした。それと同時にもやもやし
   たものがなくなった感じがして。自分の気持ちを人に伝えて良いんだとすごく思えるよう
   になったんです。
   頑張って英語をしゃべると日本人って”R”か”L”を使う時に、大体”R”を使っちゃう。スタ
   -バックスで、マーベルローフというパウンドケーキがあるんですけど、その注文をする
   ときにすごい頑張って、マーベルローフって”R”で言ってて、それを”You like a dog"”犬”
   みたいだねって言われて。アメリカではワフワフなんですよ。ワンワンじゃなくて(笑)
   そんな感じで打ち解けて恥ずかしさもなくなるので、もっとコミュニケーションがとれ
   る。頑張って伝えることによって、人って受け取ってくれるから恥ずかしくないんだと
   思えて、今の自分がある感じです。


「お互い意見を言い合う事によって大きな力になる。」安藤


石本:なるほど。思っている事がひとつ殻を破ってできるようになったのかな?

安藤:そうですね。やっぱり言った方が伝わる。絶対に。そんなふうにすごく思いました。

石本:自分が言うだけでなく相互にちゃんとコミュニケーションできると楽しいですよね。

安藤:はい、自分と違う意見が出ることによって、新たな発見にもつながるし、違う意見があれ
   ばあるほど、すごく大きな力になるって私は思います。違う意見を言ったからって意見を 
   されたとか否定されてると思うのではなくて、プラスに考えればすごくイージーなのに難 
   しいとな思う場面も日本ではすごくあるんですけど、でも今回のこのアカデミーの背景だ
   ったり、皆さんがお話しされてる風景を拝見して、女性の目がすごく力強くて輝いている
   なと。女性が強くて輝いている国って、国がすごく輝いてあったかいイメージがするんで
   すよね。女性が働きやすいとか、女性のリーダーがいるって男性にはない面があり、それ
   も素敵だと思います。今回、私もこの場に参加させて頂いてもっともっと伝えて行きたい
   なって思いました。
  

「誰かが意見を言った時に、賛同の意見を被せて相手を認めて行く事も大切」石本

石本:今日、地元の中学生も来てくれているので、お伝えしたいのは、アカデミーで、すごく
   良かったのは、誰かが勇気を振り絞って意見を言って、それに対して、それは違うよって
   批判するとか違う意見をいうだけではなくて、”それ、すごい良い意見ですねっていうこと
   をまた、伝える。私たち、何かを言って、それに対して賛同の意見を被せていくってあん
   まりなかったりするんですけど、そうして相手を認めて行くっていうこと、表現していく
   こともすごく大切だと思います。

安藤:はい、あと参加させて頂いて思ったのは、たとえばこういうアカデミーってGOALって
   一緒じゃないですか?達成したい想いとか。それって共通だと思うんです。学校とかでも
   友達どうしでも。GOALは共通認識でも違う視点から物事を見ると思うんですけど、同
   じ、GOALだったり、同じ目標を持てた仲間に感謝して出会いに感謝をしたら、マイナ
   スの意見とはとらえられないようになるんじゃないかなって思います。

石本:そうやって、いろんな意見があっていい。そういうのが良いですよね。

安藤:そういうのが私は好きです。

 

「女性たちが我慢しないで、考えていることを普段から言いやすい社会ができたら。」石本

石本:そうですね。このアカデミーもそうですけど、震災の時に私たちは、避難所のサポート
   からさせてもらったんですけど、私たちの団体は当時災害ボランティアで来たメンバー
   で構成されているんですけど、避難所でいろんな事を見てきて、一番問題だなって感じた
   のは、いろんな問題があるから女性たちだけではないんですけど、たまたま私たちは女性
   と関わることが多かったので、女性たちがすごく我慢して、一言、言えればそれで済むこ
   となんだけれども自分が必要な物とか、自分が考えていることを我慢して言えない。周り
   を気にして言えない。でも、その一言を伝えたら、周りも次のまた何かが出来たり、いっ 
   しょに、話し合えたりするかもしれないんですけど、どこでもそういう我慢したりしてい
   る方が多くてそれがもう少し普段から出来るような社会っていうか、そういう雰囲気が作
   れるようになったらいいなって思いました。

「ここで出会えたのは奇跡。今後の人生に於いてすごく大切で役立つこと。世界中と繋がれるって素敵なこと。」安藤

安藤:日本の女性って、シャイだったりとか控えめだったりとかの方がたぶん多いんだと思うん
   です。私、結構人見知りなので、最初バリア貼ってしまうんですよ。だけど、海外にいっ
   たことによって、いろんな人と出会えて学べた事があります。今回の事で例えると、この
   時点でもうすでにこれだけの人に出会えるんですよ。このアカデミーの企画があることに 
   よって。それって本当に奇跡っていうか・・・この地球に何人の人がいて、今、この場を
   共有出来るって本当に素敵だと思うんです。今回、東北3県の方々と世界が繋がったって
   本当に素敵な事だと思います。そういう人との出会いというのを自分も考え直せられた時
   があって、奇跡だと思いますし自分の今後の人生に於いて、すごく大切な事ですごく役立
   つことだと思います。その事を心の片隅に於いて考えて頂けたら大きな力が動くと思って
   います。
   それは今回、ここに足を運んで下さった皆さんには伝えられたら良いなと。人の環って、
   自分から行く事によって生まれるし、周りの人が作ってくれたからこそ、こういう場が生 
   まれる。色々な出会いがあって世界中が繋がれるのは素敵だなって思います。

石本:そうですね。南三陸町でこの東北に女性たちと世界の女性たちが繋がって横のつながりを
   これからどうやって発展しようかっていうことをみんなでワクワクしながら考えているの
   でとっても楽しみですね。安藤美姫さんどうもありがとうございました。

安藤:ありがとうございました。

 

(了)

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