Reborn-Garden

RebornGardenは、フィギュアスケーター安藤美姫と仲間・サポーターによる東日本被災地そして困難の中におられる方々への支援活動です。共に成長できたらと願っています。

   

安藤美姫対談 特定非営利活動法人JEN東北事業部 宍倉さん・伊藤さん

1月25日『リボーンガーデン交流会』終了後

JEN東北事業部 宍倉さん・伊藤さんと

安藤美姫の対談が行われました.



------「リボーンガーデン交流会」の感想をお願いします。

『 目標の発表の言葉、心にずしんと来ました。』安藤


宍倉:子どもたちはあまり語りませんが、学校の先生が見る限りでは、子どもたちはいろんなことを我慢しています。元気そうだけどどうなのかな?そして、保護者の皆さんもがんばっています。町の空気感も少しずつ和らいでいる中でたくさんのことを乗り越えてきています。

安藤:今日の「交流会」では、みんなで目標を発表し合いましたが、心にずしんと響きました。
例えば『我が身の安全』『けがをしない』などの言葉です。やはり”311”の経験をしているからと思いました。重みがありました。

宍倉:安全が当たり前ではない。

安藤:中学生以上くらいの人たちは、自分の身に起きたことをすごく理解して、未来に進んでいるように思いました。

伊藤:保護者の方の中でも、おばあちゃんの『長生きする。』『若くいたい。』という目標もありました。この子が大きくなるまで長生きする。本当にそう思われているんだと思います。

『 家の外に出て来られない方のケアが課題。』宍倉


------JENさんの活動をしていて心配な事は?

安藤:本当に心配な子たちは、こういうイベントには参加しないですよね。

伊藤:はい、そうですね。まわりも平常になってきましたが、3年目から心の問題がさらにでてくると言われています。子どもたちから発せられるサインを見逃さないようにしなければいけないと思いますが、いつもと同じように接することを心掛けています。

宍倉:緊急支援から、本当にケアを必要とする方に到達することが難しい。JENが開催するイベントやアクティビティに参加して下さる方は良いのですが、そうでない方々に届くケアを考えなくてはなりません。

------学校は?

宍倉:学校の先生は、忙しかったり、バーンアウト(燃え尽き)したり、大変な状況なことが多いです。

伊藤:学校の先生が心配しているのは、家庭の状況が良く変化しないと、子どもの生活と心が安定しないので、親御さんの仕事が安定するなどの環境が整うことが大切です。また、仮設住宅からずっと学校に通っているとか。環境改善していかないと根本的な解決にならない。そこを一番やらなくてはなりません。ですから親御さんへの支援は子どもたちへの支援になるんです。

安藤:イベントに参加して下さる方は、大変な思いをされたのに、もう自分でふっきって生活をしている方が多いように思います。私もある時期、自分が家の外に出る事が本当に大変だった時期があるので、起こっている事はまったく違いますが、外に一歩踏み出せない人の気持ちはわかるつもりです。自分の状況と周りの思っていることにあまりにギャップがあるとなかなか一歩踏み出せない。TVで阪神大震災のことをやっていましたが、19年たっても心の傷が癒えない方々がいらっしゃる。ロングスパンで取り組む必要があるんですよね。それには子どもたちの力も大きいだろうと思うんです。今、JENさんがこうして活動していらっしゃることは、きっと生きてくるだろうと思います。


『親しい人を亡くした痛みは消えないが、社会に関わっていく中で変わっていく。』伊藤


伊藤:そうですね。ボランティアに参加したいという子も多い。子どもたちには伝わっているし強く育っていくと思います。

宍倉:なかなか復興が進まないと言われていますが、町を良くしていきたいと、子どもたちもすごく感じているんだと思います。

伊藤:この近くに高校生が運営しているカフェがありますよ。

宍倉:一歩踏め出せて突き抜けた人がさらに人を巻き込んでリードしていくしかないと思っています。

伊藤:親しい人を亡くした痛みは消えない。でも社会に関わるなかで変わっていくんじゃないかなって、今はそう思っています。

安藤:久しぶりに石巻に来て、気持ちが引き締まりました。今回も力をたくさんもらいました。
ありがとうございました。




石巻市門脇地区で門脇小学校を卒業した生徒たちの呼びかけにより
花を植えるプロジェクトが実施されいます。


(了)

石巻の子どもたちを取り巻く環境についてJENさんが作成された資料があります。
ぜひお読みください。

~JEN資料(2014年1月作成)より~

●子どもたちを取り巻く環境

<家庭で>

・石巻市の基幹産業(漁業・水産業・製糸業)がダメージを受けており、震災の影響により仕事を失ったり、収入が下がった家庭が多い。親のストレスの多い環境である。
・震災孤児となったほとんどの子どもが親戚のもとで暮らしている。
・復旧・復興計画の遅れにより、復興公営住宅の建設が遅れている。2013年中に供給されたのは、4000戸の計画の内40のみ。2015年中には1500戸を予定している。全戸は2017年以降になる。仮設住宅での生活は長期化が見込まれている。
・仮設住宅は十分な部屋数もなく、部屋や隣家への音漏れ・光漏れから、子どもたちが十分に遊んだり勉強したりできない。

<地域で>

・2013年12月現在、石巻市内には、依然として14,824人(6,523戸)が仮設住宅に居住している。市内133カ所の仮設住宅では、自治会が形成されてきているが、その力は弱い。
・被災した地域では移転や無くなるなどで、住民数が減少し、町内会の機能が衰えている。元々、町内会やPTAには民生委員の機能や子ども会があるため、PTAや子ども会がなくなってしまった地域では、子どものケアが行き届いていない。
・浸水域では側溝の蓋が壊れているなど、子どもが安心して行動できない状態にある。

<学校で>

・2014年4月に開校する3校を含め、石巻市の学校の復旧率は30%(被災した学校13校中4校)にとどまり、宮城県全体の復旧率(95%)に大きく立ち遅れている。
・2013年4月から7月の石巻中学生の不登校出現率が日本一となった。教育委員会・学校は、震災により起こった事象が原因となるストレスの多い生活による精神の不安定さを理由としてあげている。また、家庭環境において親が子どもの教育の後押しができる状態ではないことも課題としてあげられている。
・児童数の減少と復旧の遅れによる学校の統合と、仮校舎や間借り校舎での学習により、子どもたちが自由に遊べるスペースが減り、学校行事が減るなど、子どもたちの健全な育成を助け、環境から受けるストレスを発散できる場所としての学校機能が低下している。


JEN東北事業部

石巻市復興進捗状況 (石巻市ホームページより)








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